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羆塾のヒグマ対策(概略)




■餌付けの防止&無警戒化の阻止―――「防除と教育」

 羆塾のヒグマ対策は、ヒグマの大生息地アラスカの対ヒグマ・リスクマネジメント(RM)がベースになっているが、2000年以降、北海道・北大雪山塊の丸瀬布においてそのRMの検証をおこないつつ、現代の北海道に最適化するようにチューンアップをおこなった。
 アラスカの原野に暮らす上でヒトとヒグマがトラブルを起こさないための大原則は簡単で、まずヒグマを意識して十分注意しておくということ。その前提で、ヒグマに対しては「エサを与えない&舐められない」という二大原則がある。現代風に言えば「餌付けの防止&無警戒化の阻止」となるだろうが、その方策として「防除と教育」という概念があることになる。

 ヒグマの「防除」とは、現代では概ね「ヒグマ用電気柵」を指す。餌付けタイプのヒグマは、特に人為物を食べ慣れることによって行動が変化し依存傾向を増す。場合によっては、たった一度人為物を食べたことで危険グマに豹変する場合もある。人為物の代表格は農作物・果樹・生ゴミ・残飯・コンポストなどだが、防除に関しては「食物を管理する」という観点で、助成金なども有効に使いつつ原則的に自己責任で各々がおこなうスタンスになる。

 一方「教育」とは、ヒグマにヒトへの警戒・忌避を植え付け無警戒化を阻止することを意味する。無警戒タイプのヒグマは、いろいろな理由でヒトへの警戒心が低下し、ヒトの近くで暢気・無警戒に活動する行動パタンを持つが、都市部の住宅地・市街地に比較的無目的に侵入してくる若い個体、あるいは郊外・山林でヒトを見ても切迫せず暢気に振る舞う個体などは、大なり小なり無警戒化が進んだ個体ということになるだろう。
 その教育手法が導入され成果を収めている事例はいままだ非常に少ないが、教育に関してはリスクと技術の両面で一般市民や観光客一人一人でできる範疇を超えるため、そこに特化した専門家・専門技術を要する。羆塾では、教育手法として威嚇弾・轟音玉・ベアスプレーなど様々な方法を試したが、最適解としてベアドッグを採用し、その方法論の洗練をおこなって来た。

 現代のヒグマ問題には環境・立地条件によって確かにいろいろバリエーションはあるものの、注意深く掘り下げていくと上述の「餌付けと無警戒化」が根本的なファクターになっていることに気づく。ところが実際、ヒトの活動域周辺で人為物を食べ慣れたヒグマはヒトに対して無警戒化を起こす要素が多く、逆に無警戒にヒトの活動域を歩き回るヒグマは人為物に出合って食べる機会を得やすいため、ヒグマ問題全体が効果的に解消していくためには「防除と教育」を両輪としてヒグマ対策の要に据える必要がある。


■予防的なヒグマ対策にシフト
 2022年、oso18というコードネームのヒグマが偶然捕獲された。このオス成獣は放牧されたウシを食べる習慣を得て大迷惑グマとして捕獲判断をされた個体だが、気質・学習能力その他で特に問題はなくごくごく普通の比較的安全なオス成獣だと考えられる。現にoso18は目撃される事例が非常に少なくハンターによる捕獲も容易にかいくぐれた。そして、よくありがちな牛舎に侵入してウシを襲ったり、人家に近づいてトラブルを起こすこともなかった。つまり、oso18はヒトを恐れながら十分警戒・忌避していた正常な個体なのだ。身につけてしまったその習慣の迷惑度からすると捕獲判断自体は致し方ないと思うが、問題はoso18のウシ食習慣云々ではなく、明確に捕獲を判断した個体が延々捕獲不能に陥ったヒト側にむしろある。

 舞台となった標茶というのは典型的な捕獲一本槍の地域で、クマ撃ち不在のため捕獲方法も箱罠に依存し多用する傾向にある。長年その対策を漫然とおこなって来た結果trapーshy(※1・トラップシャイ)が周囲のヒグマに蔓延してきた可能性が高く、oso18はそうしてヒトによってつくられた1頭だった可能性も高い。
 大迷惑グマ・危険グマが生じたとき、それを速やかにピンポイントで捕獲するバックアップとしての能力はヒグマ対策に必要不可欠だが、その能力に不足が如実に現れてきている現在、「それらの問題グマが生じたらどうすればいいか」ではなく「生じないように何をすればいいか」に発想の重点をシフトしつつ、可能な限り有事の捕獲能力を温存・強化する必要もある。このあたりのセオリーは犯罪や火災、遭難や交通事故などほかのRM同様で、まずはしっかりした予防ありきの議論になる。ならなければいけない。


■中庸のヒグマ対策
 今世紀に入ってヒグマ問題が質を変えつつ高じてきたが、その流れの中で明治以来の駆逐政策さながらの「クマは危険な害獣、どんどん駆除すべし」という論と、逆に動物愛護的な「保護すべし」論が両極として反発し合うように入り乱れる風潮になってきたが、その構図自体がかなり危険とも考えられる。
 現代は価値観・感覚の点でも多様化が進み、ヒグマに対しても様々な捉え方をする人がいる。そして、人間社会も環境問題や野生動物問題に関して今後成熟していく想定で考えねばならない面もある。恐らく、将来的にできるだけ多くの人が受容し依存し続けられるヒグマ対策というのは、保護vs駆除ではなく、その中間帯の部分をどう合理的にさばくかという観点のヒグマ対策になる。その中間帯のヒグマ対策を「中庸のヒグマ対策」と呼んでいるが、その要となるのが、とりもなおさず「防除と教育」ということなのだ。

 ここでは、ヒグマ対策の合理性・継続性を担保するための「防除と教育」に焦点を当てて切り分けつつ、その方法が破綻してどうしても獲らなければならない問題グマが発生した場合の「捕獲」についても触れたいと思う。

 ヒグマ対策をおこなうためには、根本的にヒグマという動物の特性を詳細に知らなくてはならない面もあるだろうし、起きている問題の構造やメカニズムも解き明かさなくてはならいだろう。そしてまた、ある問題グマに対抗するためには、その個体の性別・年齢から気質・個性にまで踏み込んだ理解が必要にもなる。そのために基礎的な「調査」「観察」があり、それを元に「考察」をおこなうわけだが、その調査・観察・考察の正確さによって判断の信頼性が増すし、ヒグマ対策の合理性が決まる。「合理的なヒグマ対策」といえば耳障りはいいが、それを実現するためには様々なステップを踏んで必要な材料や専門性の高いツールを揃えなければならず、そう簡単なことではない。地味で地道な作業が必要だ。

 調査から実際のヒグマ対策に到る流れをまとめると以下のようになる。

【対策概念図】
  
Stage1.調査・把握
    
A.踏査(痕跡調査と追跡調査(ベアドッグを用いたヒグマの追跡把握・現認テスト)
    
B.定点調査(トラップ調査:a.カメラトラップ b.ライムトラップ c.ヘアトラップ)
    
C.遠隔調査(a.GPSテレメトリ b.ネットワークカメラ網 c.ドローン d.サーマルスコープ)
  Stage2.分析・判断―――ベアプロファイリング
    
調査データからヒグマの個体識別をおこない一頭一頭の性質・危険度の分析をし対策方向を決める
  Stage3.対策
    
A.防除―――電気柵・バッファスペースなど(ヒグマのルートコントロールを含む)
    
B.教育―――威圧・追い払いによる「若グマの忌避教育」(ベアドッグ・威嚇弾・ベアスプレーなど)
    
C.捕殺―――原則、ハンターによる射殺 (ケースによっては罠による捕獲&殺処分)


■ヒトへの普及・教育

 アラスカ原野のRM大原則として「まずヒグマを意識して十分注意しておく」と書いたが、それにはヒグマというのがどんな動物なのかをできるだけ深く理解する必要がある。そして、その特性に照らし合わせて「何をしてはいけないか」あるいは「どんなケースでは何を怠ってはいけないか」ということも正しく認識し実践しなければならないだろう。
 ヒグマというのは、大きくて毛むくじゃらで恐ろしげで、いざ攻撃となれば実際すさまじい破壊力も持っているが、攻撃性自体は極めて小さく、ヒグマのどんな部分が本当に恐ろしいのかツボさえ押さえてコツコツ努力していれば、それほど共生が難しい相手ではない。
要するに、ヒトに対して攻撃という手法を持ち出させないよう心理的にコントロールするのがコツなのだが、そのあたりのことを世の中一般にきっちり伝授する「普及・教育」というのが、大前提としてとても重要だ。
 そこに関しては「ヒグマのベーシック」「対策ベーシック」で述べようと思う。


※1:trapーshy(トラップシャイ)

 trapーshyとは、何らかの理由によってヒグマが罠を警戒しかからなくなる性質のことで、箱罠に関しては、trapーshyの発現が確認されている。丸瀬布における調査では、箱罠導入年の2004年に比べ、数年後の捕獲率(箱罠一台あたり一ヶ月で何頭ヒグマが捕獲されるか)が1/4以下に低下した事実がある。はじめて箱罠に出くわしたヒグマが罠にかかる率は50%程度と2004年の捕獲劇から推測しているが、その後の各種調査の結果からは、箱罠導入から数年経った丸瀬布では活動する全ヒグマの90%近くがtrapーshyを発現したことになる。その推定は仕掛けた箱罠の周囲に張りめぐらせたトレイルカメラ網によって概ね裏付けがとれた。

 箱罠というのは、そもそも「罠にかかる個体をアトランダムに捕獲する方法」であるため、逆から見ると「罠にかからない個体を選んでその地域に残す方法」という言い方もできる。捕獲放獣がおこなわれない習慣の北海道においては、当然の理として、箱罠を長く多用・乱用すればするほど、その地域周辺の罠が利かないヒグマの存在率は上がり、捕獲率が下がるとともに、「いざというときに性悪な問題グマに対して箱罠が通用しない」というケースが増える。
 oso18は単にメディアが飛びついてセンセーショナルに扱ったため明るみに出たが、近年、福島町で人身事故を起こし被害者を土饅頭にした個体をはじめ、道内各地で捕獲不能のままうやむやになるヒグマというのが増えている。そこには、北海道に蔓延する箱罠依存と多用・乱用が大きく絡んでいるとも考えられる。

 trapーshyが生ずるメカニズムはヒグマの学習能力の高さと気質としての用心深さに起因しているが、兄弟グマや親子連れなど複数で行動するヒグマの1頭が捕獲されたり、一緒に行動していなくても他個体が捕獲された現場を感知することにより罠を警戒するようになる。
 箱罠にはヒグマをおびき寄せるための誘因餌が使用されるが、エゾシカやイカゴロ・サーモンなど臭いの強い誘因餌は最低でも数㎞先のヒグマをその場所に誘引してしまうため、ある個体がその箱罠によって捕獲されるされないにかかわらず、複数のヒグマがそこに寄りつくケースがとても多くなり、周囲のヒグマがtrapーshyを身につけるとても効果的な学習をさせていることになる。
 例えば誘因餌をハチミツにすることで、誘引距離は短くなりつつ、近くを通ったヒグマに対しては十分な誘引力を持っているため、trapーshy傾向の緩和には少し役立つかも知れない。

 箱罠への依存度というのは、優秀なクマ撃ち不在で銃器によるピンポイント捕獲能力が欠如したエリアほど漫然と高ずる傾向が強く、trapーshyグマの蔓延で様々なヒグマ問題の解決が総じてお手上げになる可能性も高い。箱罠を恒常的に多用するディメリットはtrapーshyのほかにも多岐にわたるため、強く再考を要する。

trap-shyの起きるメカニズム
 trapーshyが起きるのは、上述したような後天的な学習によっての部分に加え、じつは先天的な遺伝子形質の偏りによっても起きる。
 類推する実験はいろいろあるがそれほど難しくない。例えば、ある程度閉じた空間で、クマ同様に何か食べ物で餌付けしネズミをどんどん繁殖させる。ねずみ算式とも言うようにネズミの数は結構なスピードで増えるだろう。そして、一般的なねずみ取りを仕掛けてみると、次々にネズミが捕獲されるはずだ。そうして捕獲されたネズミをその空間から取り除いていくと、面白いことが起きる。数は少ないが「どうしても捕れないネズミ」というのが出てくるのだ。
 食べ物をネズミが食べられる状態で餌付けを続けつつ、同じねずみ取りを仕掛けた場合、ネズミの捕獲率が落ちながら、この数少ないtrapーshyネズミが核となって、徐々に同じタイプのネズミの数が増える。つまり、このことは、単に学習によって捕れないネズミができるのではなく、遺伝子的に「特別警戒心がく用心深い」とか「観察力があって賢く、学習能力が高い」というネズミにその空間のネズミが偏ったことを示唆している。

 これと同じ実験は、ハエでおこなっても同様の結果が出る。ハエの場合は一ヶ月もあれば実験が成立するだろう。
 ハエの場合は、ある一室にハエが卵を産み付ける鶏肉などを放置し繁殖させておいて、一方で幾つかの捕獲の方法で次々に捕獲をする。すると、それほど多くない一定の数でハエが生存する環境ができあがるが、あるメスが産んだ卵がウジになってハエになった時、それまでの同じ方法ではなかなか捕獲できないハエのグループがある日短時間でできあがる。ハエの繁殖スパンは短く、学習能力よりも先天的な性質が大きいため、この結果も、やはり遺伝子による適者生存が働いたことを示唆している。

 ヒグマでおいそれと実験できないので、私の場合はネズミとハエで実験したが、ヒグマでも同様のメカニズムが働いていると考えられる。「餌付けして繁殖の援助をして、一定の方法で捕獲し続ける」という点で、上述のネズミ・ハエと北海道のヒグマの現状は共通しているが、本当はこういうところまで踏まえてヒグマ対策は考える必要があるわけだ。もちろん、捕獲方法を工夫する前に、餌付けを止めるという部分を確実におこなうことが先決になるはずだ。

 一歩進めて記しておこう。
 罠というのは箱罠のほかどんな種類を使ってもtrapーshyが生じるが、そのヒグマは「罠さえ注意すれば大丈夫」と考え、その罠の周辺に出没しなくなる傾向はほとんどないし、罠を警戒したからといって、その罠をヒトと結びつけてヒトを警戒するようにもならない。トラバサミに対するヒグマの対応力はシートンの時代から描写されているが、総じて事実本意に描かれていると思う。
 罠による捕獲からハンターによる射殺にシフトすることで、罠の持つ弱点は一定レベルで緩和すると考えられるが、そのハンターが比較的アトランダムにヒグマを射殺している限り、やはりハンターもかいくぐって射殺できないヒグマというのが生き残り、一つのタイプとして存在するようになるだろう。アラスカやイエローストーンに比べ、北海道の地形と植生はヒグマに有利にできているわけだ。
 「能ある鷹は爪を隠す」そのままで、ヒグマの捕獲・射殺に関しては、こちらの持つ能力や手の内を見せず、本当に必要な場合にスパッとそれを持ち出して性悪な問題グマを速やかに取り除く、そのスタンスが大事だ。まあ、上のネズミやハエの例でも、切り札的な捕獲方法を温存し保持していないと、部屋や倉庫の中はネズミやハエに占拠されたまま混沌と収拾がつかなくなる。

 一方で、ハンターの効用として「ヒグマにヒトを警戒・忌避させる」という効果があるが、その原理を慢性的に使ってヒグマに対していると、「性悪なヒグマを速やかに取り除く」というほうの効力が低下する。つまり、「取り除く」と「忌避させる」という二つの効果を得る作業は部分的にバッティングしていて、合理性・機能性を追求するならば、工夫して二つを分離しなきゃいけないわけだ。ヒグマの捕獲は捕獲の専門家=ハンターだとして、警戒・忌避させる専門家=教育の専門家という概念を持ち、何らかの方法で具象化するのが理想的だ。流用・汎用というのは、便利なようで必然的に不合理性が噛んでくるものなのだ。

 じつは、罠にせよハンターにせよ、生き残ったヒグマには、それらの方法で捕獲・捕殺されない逃げ道がある。罠もハンターも、藪や暗闇の中のヒグマが見えず、昼夜を問わず藪や林の中に逃げ込めば追ってこないと学習・認識してしまうのだ。「罠さえ入らなければ大丈夫」「夜になれば大丈夫」「藪に逃げ込めば大丈夫」、そのように罠や銃器やヒトのことを認識してしまう。
 MSBDというのは、このすべての逃げ道を消したツールで、夜だろうが藪に逃げようが上回るスピードでヒグマを追い詰める。そういう体験から発するヒグマ側の心理的なメカニズムがあるため、藪や林や時間帯によらず、一定幅の空間をヒグマが警戒し侵入してこない空間、つまりベアフリー空間を作ることができるわけだ。
 高性能ライフルとベアドッグ。殺傷能力が高くヒグマを殺して取り除くためにはライフルが最適だが、ヒグマを警戒・忌避させるツールとしてはベアドッグのほうがはるかに有能であることは間違いない。

 
12+240+(18+780+18)+12=1080  780=28+724+28
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